トゥラシーは他のハーブと同様、お茶で楽しむことができますが、残った茎や根も使い、チンキを作るのがおススメです。

作り方は簡単です。

こんな風に花、葉、枝そして根も全て乾燥させます。
 トゥラシー乾燥

種を採った後に残った莢も活用できます。

これらを煮沸消毒した広口瓶に入れます


↓そしてこんな風にアルコール度数35度以上の蒸留酒(ウォッカ、焼酎、ホワイトリカーなど)を入れます。(注:アルコールを入れて瓶の7割程度になるようにします。)
トゥラシーチンキ2015_2

(この年(2015年)は試しに根も入れて、花が入ったものと花を入れなかったものでテストしました。
 結果はどちらでも違いを感じられませんでした。)


アルコールを入れたら毎日、瓶を振って混ぜ合わせます。

葉がふやけて、アルコールの上から飛び出るようになったら、アルコールを足してください。
葉や枝が空気に触れてカビが生えないようにするためです。

トゥラシーチンキ2016


2週間を過ぎる頃から使えるようですが、1ヵ月以上待った方が色が濃くなります。
(濃度も濃くなるような気がします。)

私はこんな風にスプレーのボトルに移し替えて使っています。
トゥラシーチンキ_スプレー


<チンキの使い方>
・薄めてシャンプーやリンスの混ぜて使う(容量の5%位)
→髪がしっとりツヤツヤになり、フケが減った。

・お気に入りの化粧品やクリームに混ぜて使う(容量の5%位)
→お肌の調子が良くなったような気がします。

・衣類の柔軟剤代わりに(お湯の量の5%未満 濃いとベタつくので少なくてよい
→衣類がふわっと仕上がり、更に虫除け効果があるような気がします。

・虫刺されや火傷、湿疹などのスプレー
→かゆみや痛みがおさまり、早く、きれいに治る。

※アトピーのお子さんをお持ちの方に差し上げたら、お子さんが毎晩、寝る前にトゥラシーチンキの瓶を抱えて持ってくるようになった。と言われました。
(お子さんには精製水で薄めて使っていただけるようお願いしました。)

他にも下記のような報告をいただきました。

※おでこに出来てた大きなホクロが気になるので、毎晩チンキを含ませたコットンを貼って寝たら、1ヶ月後にホクロがポロッととれた。

※チンキをたっぷり含ませたコットンを魚の目に貼って寝たら、魚の目が芯からとれた。
(1〜3日と人によって幅がありました。)

・お水に数滴垂らしてうがい
→インフルエンザの予防。
 口内炎が治った!

・チンキに使ったトゥラシーを不織布などに包んでお風呂に
→お湯がなめらかになり、お肌がしっとり。
 このお湯を頭からかぶると髪がしっとり。
(下水の流したら、悪臭が消えた!との報告もいただきました。) 

他にも沢山使い方がありますので、ぜひお試しください!

※尚、チンキの出来不出来、効果効能については個人差があります。
この記事は効果効能を保証するものではありませんので、ご了承願います。


アンマ来日会場でお配りする『トゥラシーの育て方』にもチンキの作り方と活用法を記載しております。
ぜひ、会場でもらってください。 


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先週末、タイフェスがあったそうで、twitterで「タイフェスでホーリーバジルが買えた!」というツイートを見かけました。

ここ数年、急にメジャーになったガパオライス。
これにもホーリーバジルが使われます。

でも、ガパオライスに使われるのはレッドホーリーバジルです。 

日本ではホーリーバジルそのものがまだそれほど普及されていないので、ほとんどスイートバジルで代用されているようです。


 
 ↑こういったパッケージの写真を見てもスイートバジルですね。

実は私も自分で育てたトゥラシー(クリシュナ&ラーマ)でガパオライスをつくっていたのですが、昨年、幸運にもタイのレッドホーリーバジルタイのスイートバジルの種を少し分けていただけました。

  バジル種3


レッドホーリーバジルの種はトゥラシー(インドのホーリーバジル)と同じ位、小さいです。

タイのスイートバジル(ホラパー)は普通の(西洋の)スイートバジルと同じ位大きいかな。
これはトムヤンクンに使うものだそうです。

その上のはマイクロバジルで、これは私が個人的に好きなので蒔きました。

5月の連休の終わりに蒔いたのですが、気温が高かったおかげか、3日もたたずに芽が出始めました。

バジル3の芽

この写真は蒔いてから1週間後位です。

マイクロバジルは保管が悪かったせいか、残念ながら1粒しか発芽しませんでしたが、レッドホーリーバジルとタイのスイートバジルは発芽率100%!でした。

でも、ベランダで育てるので、それぞれ1株しか育てられません。(泣)
誰かもらってくださる方はいらっしゃいませんか〜?


トゥラシー同様、大切に育てて、今年は本格的ガパオライスを作ります!


マイクロバジル


こちらはマイクロバジルの2年前の写真。

とても香りが良かったので、いろんなバジルとミックスさせて使いたいなぁ、と考えています。


これらのバジルの成長具合もレポートして行きます。


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クリシュナトゥラシーは別名シャーマ(黒い)トゥラシー

クリシュナはインドのヒンドゥー教の3大神であるヴィシュヌ神の第8の化身です。

クリシュナトゥラシーの葉は黒みがかった濃い紫色になります。
クリシュナ神の肌の色が黒かったので、こう呼ばれたとか。

kurishna2016

またホーリーバジルの中で一番薬効が高いとも言われ、「クリシュナこそ本当のトゥラシーだ。」ということでリアルトゥラシーとも呼ばれます。




ラーマトゥラシーは別名ラクシュミートゥラシー

ラーマはヴィシュヌ神の第7の化身で一大叙事詩ラーママヤの英雄。

ラクシュミーはヴィシュヌの妻で美と豊穣の女神でもあります。

またラーマ王子の妻シータとも呼ばれるそうです。


葉の色が明るい緑色をしているので、ガウリー(明るきもの)と呼ばれたり、白(ホワイト)トゥラシーと呼ばれることもあるとか。

Rama2016




クリシュナトゥラシーとラーマトゥラシーは、共に学名が Ocimum sanctum もしくは Ocimum tenuiflorum。

これらはもともと同じ品種らしく、クリシュナの種からラーマが出ることもあり、ラーマの種からクリシュナが出ることもあります。

小さな苗のうちはクリシュナとラーマは区別がつかず、大きくなるにつれ、クリシュナは紫外線をたっぷり受けると紫色(室内など紫外線が弱いところは紫色になりません)の葉になり、背が高く、葉も大きくなって行きます。

ラーマはどんなに紫外線を浴びても明るいグリーンで、こんもりよく茂り、葉もクリシュナより小さめです。

クリシュナとラーマ

↑これは私がはじめてトゥラシーを栽培した時のもの。
右がクリシュナ、左がラーマ。

先の成長点を摘芯したのですが、これだけはっきり違いました。


でも花は同じ紫色のものが咲きます。



また、アンマのところでトゥラシーの普及活動をしているグリーンフレンズでは、『ラーマの白』『ラーマの紫』と区別して売っていました。 

『ラーマの紫』は、『ラーマの白』と『クリシュナ』との移行種で、クリシュナに近い紫になるものとラーマの白に近いものが混じっています。

  tulasi0929

↑これは2年前、『ラーマの紫』を植えたものなのですが、右のは本当にクリシュナに近い紫に育ちました。

私はこれは人間の血液型の違いみたいなものではないか?と考えます。

例えばクリシュナがAA型、ラーマの白がBB型、ラーマの紫がAB型とするとA型が強いAB型はクリシュナに近く、B型が強いAB型はラーマ白に近くなるという考えです。


ヴィシュヌ神は変身が得意な神様ということですので、こんな風にいろいろ出てくるのかもしれませんね。 

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トゥラシーの別名(英語)は「ホーリーバジル」

クリシュナ2015


ホーリーバジルは貴重なアダプトゲンのハーブのひとつです。

<アダプトゲンの定義>
 ・服用者に無害であること
 ・特異的な反応を示すこと:物理的、化学的、生物学的な様々なストレス因子に対して抵抗力を高めること
 ・生理機能を正常化すること:標準値からどの方向にずれても正常値に戻すこと

<アダプトゲンと認められた薬草>
    アシュワガンダ (Ashwagandha/Withania somnifera)
    冬虫夏草 (シネンシストウチュウカソウ/Cordyceps/Cordyceps sinensis)
    党参(トウジン)(ヒカゲノツルニンジン/Dang Shen/Codonopsis pilosula)
    エゾウコギ (シベリア人参/エレウトロ/Eleuthero/Eleutherococcus senticosus)
    ホーリーバジル (カミメボウキ/Holy Basil/Ocimum sanctum (O. tenuiflorum),O. gratissimum)
    高麗人参 (朝鮮人参/オタネニンジン/Ginseng/Panax ginseng)
    イボツヅラフジ (グドゥーチー/Guduuchi/Tinospora cordifolia)
    アマチャヅル (ジャオグラン/Jiaogulan/Gynostemma pentaphyllum)
    甘草(カンゾウ)(Licorice/Glycyrrhiza glabra)
    マカ (Maca/Lepidium meyenii)
    霊芝(レイシ) (マンネンタケ/Reishi/Ganoderma lucidum)
    ルージァ・カルタモイデス (Rhaponticum/Rhaponticum carthamoides/Stemmacantha carthamoides)
    ロディオラ (Rhodiola/Rhodiola rosea)
    朝鮮五味子(チョウセンゴミシ)(チョウセンゴミシ/オミジャ/シサンドラ/Schisandra/Schisandra chinensis)
    チャーガ (カバノアナタケ/Chaga mushroom/Inonotus obliquus)
    シラジット (Shilajit/Ashphaltum bitumen)


アダプトゲン―ストレス「適応力」を高めるハーブと生薬
デイビット ウインストン
フレグランスジャーナル社
2011-01-20

この本によると

 アダプトゲンは、身体の器官・系統に働き、正常化させる物質のこと。
 「この病気にはこの薬」という概念はアダプトゲンには当てはまらない 。


と書いてあります。 

つまり「ホーリーバジルはガンや高血圧、糖尿病などの難病、喘息やアトピーなどのアレルギー、ストレスによる鬱などの精神疾患まで何にでも効く」と言われますが、こういうことだと思います。

また、著者のお一人であるスティーブン・メイム氏は

 私がアダプトゲンに興味を持ったきっかけは、ホーリーバジルというハーブとの出会いだった。
 この出会いがあったからこそ、本書を著することができた。


とまで書かれています。 


そして、アダプトゲンに認定されてるホーリーバジルは、学名が Ocimum sanctum (O. tenuiflorum) と O. gratissimumだけです。

その  Ocimum sanctum (O. tenuiflorum) はクリシュナトゥラシーとラーマトゥラシーのことであり、O. gratissimum はヴァナトゥラシーのことです。



 この本の中でも

 アーユルヴェーダで用いられるのはラーマトゥルシー(トゥラシー)とシャーマトゥルシー(クリシュナトゥラシー)で、(中略)特に断らない限り、 その文脈のホーリーバジルはシャーマトゥルシーのことである。

とあります。 


でも私は、日本では、そのクリシュナトゥラシー(シャーマトゥルシー)の薬効がそのまま、全てのホーリーバジルのものとして広まってしまっているように思えます。 


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最初にお話
した通り、私はインドの抱きしめる聖者アンマの来日会場にて、トゥラシーの苗を購入したのがきっかけで、トゥラシーに夢中になりました。

(『アンマ』についてはこちらをご覧ください。)

それでアンマに感謝の気持ちを込めて、昨年より『トゥラシーの育て方』という小冊子をつくらせていただき、来日会場で配っていただいております。

このブログでご紹介した発芽の方法から定植の仕方、花の咲かせ方、種の採り方、そして便利なチンキの作り方、使い方もご紹介しています。

トゥラシーの育て方


会場ではトゥラシーの苗やトゥラシーのお茶、グッズも沢山販売されます。

よかったらぜひ会場でトゥラシーの苗や種をゲットし、トゥラシーの栽培に挑戦してみませんか?

(もちろんアンマのダルシャン(抱擁)も体験なさってみてください。)


今年は5/23・24・26です。
会場はベルサール渋谷ガーデン(ホールC)
今年の来日プログラムの詳細についてはこちらをご覧ください。


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