クリシュナトゥラシーは別名シャーマ(黒い)トゥラシー。
クリシュナはインドのヒンドゥー教の3大神であるヴィシュヌ神の第8の化身です。
クリシュナトゥラシーの葉は黒みがかった濃い紫色になります。
クリシュナ神の肌の色が黒かったので、こう呼ばれたとか。

またホーリーバジルの中で一番薬効が高いとも言われ、「クリシュナこそ本当のトゥラシーだ。」ということでリアルトゥラシーとも呼ばれます。
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ラーマトゥラシーは別名ラクシュミートゥラシー。
ラーマはヴィシュヌ神の第7の化身で一大叙事詩ラーママヤの英雄。
ラクシュミーはヴィシュヌの妻で美と豊穣の女神でもあります。
またラーマ王子の妻シータとも呼ばれるそうです。
葉の色が明るい緑色をしているので、ガウリー(明るきもの)と呼ばれたり、白(ホワイト)トゥラシーと呼ばれることもあるとか。

クリシュナトゥラシーとラーマトゥラシーは、共に学名が Ocimum sanctum もしくは Ocimum tenuiflorum。
これらはもともと同じ品種らしく、クリシュナの種からラーマが出ることもあり、ラーマの種からクリシュナが出ることもあります。
小さな苗のうちはクリシュナとラーマは区別がつかず、大きくなるにつれ、クリシュナは紫外線をたっぷり受けると紫色(室内など紫外線が弱いところは紫色になりません)の葉になり、背が高く、葉も大きくなって行きます。
ラーマはどんなに紫外線を浴びても明るいグリーンで、こんもりよく茂り、葉もクリシュナより小さめです。

↑これは私がはじめてトゥラシーを栽培した時のもの。
右がクリシュナ、左がラーマ。
先の成長点を摘芯したのですが、これだけはっきり違いました。
でも花は同じ紫色のものが咲きます。
また、アンマのところでトゥラシーの普及活動をしているグリーンフレンズでは、『ラーマの白』と『ラーマの紫』と区別して売っていました。
『ラーマの紫』は、『ラーマの白』と『クリシュナ』との移行種で、クリシュナに近い紫になるものとラーマの白に近いものが混じっています。

↑これは2年前、『ラーマの紫』を植えたものなのですが、右のは本当にクリシュナに近い紫に育ちました。
私はこれは人間の血液型の違いみたいなものではないか?と考えます。
例えばクリシュナがAA型、ラーマの白がBB型、ラーマの紫がAB型とするとA型が強いAB型はクリシュナに近く、B型が強いAB型はラーマ白に近くなるという考えです。
ヴィシュヌ神は変身が得意な神様ということですので、こんな風にいろいろ出てくるのかもしれませんね。

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