タグ:ラーマ

日本で一番普及しているホーリーバジルはオオヤトゥルシーだと思います。
これは日本人の大矢さんが日本向けに品種改良したものだそうで、葉っぱギザギザで裏に紫色のテンテンが入ります。
花もクリシュナ&ラーマに比べ大きく、色も薄く、甘い香りが強いです。
日本向けに改良されただけあって、栽培も比較的簡単だそうです。

ハーブの苗/キッチンバジル:ホーリーバジル3号ポット
ハーブの苗/キッチンバジル:ホーリーバジル3号ポット 

これも時々ラマ種とかラマトゥルシー(ラーマトゥラシー)と紹介されていたりします。


それからこちらはカプーアトゥラシー(カプールトゥルシー)
カプーア

オオヤよりもっと丈夫で、花はオオヤにそっくりで、葉っぱはバジルというよりミントに近い感じ。
香りも強いですが、オオヤよりは柔らかい感じ。

なんでもアメリカではカプーアがラマトゥルシーの名で普及されてるらしく、日本でも育苗業者が「ホーリーバジル」で販売してるのは、このカプーアだそうです。

他にも「これ何?」と首をかしげるようなホーリーバジルが「ラーマ」の名で売られてたりします。

確かにホーリーバジル自体、沢山種類があって、地域によって呼び名が違うらしいのですがあまりにも紛らわしいです。


こちらが本物のラーマトゥラシー。
ラーマトゥラシーUP

葉の色が紫とグリーンで違うだけで、ラーマの花はクリシュナと全く同じです。

香りもさわやかな清涼感の中に
ツーンとした辛味を感じるあり、甘い香りはほとんどありません。香りもラーマはクリシュナと同じです。

また、学名で Ocimum sanctum もしくは Ocimum tenuiflorum と呼ばれているのは、このラーマとクリシュナだけです。  


クリシュナトゥラシ―の効能を全ての種類のホーリーバジルで謳っても、さすがにクリシュナの名前まで使うのは畏れ多いので、『ラマトゥルシー』と言って売ってるのでしょうか?

そして本物は日本ではほとんど普及していないのです。

私はそんな本物のラーマトゥラシーがかわいそうに思えてしまいます。


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クリシュナトゥラシーは別名シャーマ(黒い)トゥラシー

クリシュナはインドのヒンドゥー教の3大神であるヴィシュヌ神の第8の化身です。

クリシュナトゥラシーの葉は黒みがかった濃い紫色になります。
クリシュナ神の肌の色が黒かったので、こう呼ばれたとか。

kurishna2016

またホーリーバジルの中で一番薬効が高いとも言われ、「クリシュナこそ本当のトゥラシーだ。」ということでリアルトゥラシーとも呼ばれます。




ラーマトゥラシーは別名ラクシュミートゥラシー

ラーマはヴィシュヌ神の第7の化身で一大叙事詩ラーママヤの英雄。

ラクシュミーはヴィシュヌの妻で美と豊穣の女神でもあります。

またラーマ王子の妻シータとも呼ばれるそうです。


葉の色が明るい緑色をしているので、ガウリー(明るきもの)と呼ばれたり、白(ホワイト)トゥラシーと呼ばれることもあるとか。

Rama2016




クリシュナトゥラシーとラーマトゥラシーは、共に学名が Ocimum sanctum もしくは Ocimum tenuiflorum。

これらはもともと同じ品種らしく、クリシュナの種からラーマが出ることもあり、ラーマの種からクリシュナが出ることもあります。

小さな苗のうちはクリシュナとラーマは区別がつかず、大きくなるにつれ、クリシュナは紫外線をたっぷり受けると紫色(室内など紫外線が弱いところは紫色になりません)の葉になり、背が高く、葉も大きくなって行きます。

ラーマはどんなに紫外線を浴びても明るいグリーンで、こんもりよく茂り、葉もクリシュナより小さめです。

クリシュナとラーマ

↑これは私がはじめてトゥラシーを栽培した時のもの。
右がクリシュナ、左がラーマ。

先の成長点を摘芯したのですが、これだけはっきり違いました。


でも花は同じ紫色のものが咲きます。



また、アンマのところでトゥラシーの普及活動をしているグリーンフレンズでは、『ラーマの白』『ラーマの紫』と区別して売っていました。 

『ラーマの紫』は、『ラーマの白』と『クリシュナ』との移行種で、クリシュナに近い紫になるものとラーマの白に近いものが混じっています。

  tulasi0929

↑これは2年前、『ラーマの紫』を植えたものなのですが、右のは本当にクリシュナに近い紫に育ちました。

私はこれは人間の血液型の違いみたいなものではないか?と考えます。

例えばクリシュナがAA型、ラーマの白がBB型、ラーマの紫がAB型とするとA型が強いAB型はクリシュナに近く、B型が強いAB型はラーマ白に近くなるという考えです。


ヴィシュヌ神は変身が得意な神様ということですので、こんな風にいろいろ出てくるのかもしれませんね。 

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最初にお話
した通り、私はインドの抱きしめる聖者アンマの来日会場にて、トゥラシーの苗を購入したのがきっかけで、トゥラシーに夢中になりました。

(『アンマ』についてはこちらをご覧ください。)

それでアンマに感謝の気持ちを込めて、昨年より『トゥラシーの育て方』という小冊子をつくらせていただき、来日会場で配っていただいております。

このブログでご紹介した発芽の方法から定植の仕方、花の咲かせ方、種の採り方、そして便利なチンキの作り方、使い方もご紹介しています。

トゥラシーの育て方


会場ではトゥラシーの苗やトゥラシーのお茶、グッズも沢山販売されます。

よかったらぜひ会場でトゥラシーの苗や種をゲットし、トゥラシーの栽培に挑戦してみませんか?

(もちろんアンマのダルシャン(抱擁)も体験なさってみてください。)


今年は5/23・24・26です。
会場はベルサール渋谷ガーデン(ホールC)
今年の来日プログラムの詳細についてはこちらをご覧ください。


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インド原種のトゥラシー(クリシュナ&ラーマ)を育てています。

『トゥラシー』はサンスクリット語で『比類なきもの』という意味です。
ヒンドゥー語では『トゥルシー』
英語で『ホーリーバジル』
和名では『神目箒(カミメボウキ)』

Googleで「トゥラシー」で検索するとGoogle先生に「トゥルシーでは?」
と言われてします。

私はインドの抱きしめる聖者アンマの来日会場でトゥラシーに出会いました。

そのアンマの出身地、ケララ州のマラヤラム語でも『トゥラシ―』

ですから私はアンマに敬意を払う意味でも『トゥラシー』と呼ぶことにしています。


 kurishna2016

こちらがクリシュナトゥラシー

Rama2016

こちらがラーマトゥラシー


この2種類のトゥラシーについていろいろ書いて行きます。

どうぞよろしくお願いします。 



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